“しゃれぼん”の漢字の書き方と例文
語句割合
洒落本100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
寛政のむかし山東庵京伝さんとうあんきょうでん洒落本しゃれぼんをかきて手鎖てぐさりはめられしは、板元はんもと蔦屋重三郎つたやじゅうざぶろうふれにかまはず利を得んとて京伝にすすめて筆を執らしめしがためなりといひ伝ふ。
書かでもの記 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
もっとも馬琴も至って年の若かった頃は、直接に実社会の人物を描いて居りまして、いわゆる「洒落本しゃれぼん」という、小説にもならぬ位の程度のものを作って居ります。
ジスレリの『文界奇観キュリオシチイス・オヴ・リテラチュール』九版三巻に、欧州で出した『聖書』の翻訳麁鄙そひで、まるで洒落本しゃれぼんを読むごとくしからぬ例を多く出しいるが、たとい原文にそうあったとても典雅荘厳が肝心で