“しゃみせんひき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
三味線引33.3%
三味線弾33.3%
曲師33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
仕立屋となれば足の拇指おやゆびを働かせ、三味線引しゃみせんひきとなれば茶椀の底にて人さし指を叩いて爪をかたくす。
小説作法 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
黒衣くろごの男が右手の隅に立てた書割の一部を引取るとかみしもを着た浄瑠璃語じょうるりかたり三人、三味線弾しゃみせんひき二人が、窮屈そうに狭い台の上に並んでいて、ぐに弾出ひきだす三味線からつづいて太夫たゆうが声をあわしてかたり出した。
すみだ川 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
馬肉屋の向ふにかかつてゐる浪花節の寄席では未だ浪曲師が椅子にテーブルと云ふ演出でなく、釈台を前にお尻をクルリと捲つて坐り、曲師しゃみせんひきの姐さんと並んで、〽御入来ごにゅうらいなる皆さまへ……
大正東京錦絵 (新字旧仮名) / 正岡容(著)