“しまちどりつきのしらなみ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
島鵆月白浪50.0%
嶋鵆月白浪50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
町中まちじゅうの堀割に沿うて夏の夕を歩む時、自分は黙阿弥もくあみ翁の書いた『島鵆月白浪しまちどりつきのしらなみ』に雁金かりがねに結びし蚊帳もきのふけふ——と清元きよもと出語でがたりがある妾宅の場を見るような三味線的情調に酔う事がしばしばある。
夏の町 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
○十二月、新富座の二番目に「島鵆月白浪しまちどりつきのしらなみ
明治演劇年表 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
黙阿弥もくあみの「嶋鵆月白浪しまちどりつきのしらなみ」は明治十四年の作であるが、その招魂社しょうこんしゃ鳥居前の場で、堀の内まいりの男が夜そばを食いながら、以前とちがって夜鷹そばは売り手が少なくなって
綺堂むかし語り (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
二十三年の七月、市村座——その頃はまだ猿若町にあった——で黙阿弥作の『嶋鵆月白浪しまちどりつきのしらなみ
源之助の一生 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)