“しぶしぶ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
渋々95.2%
渋渋4.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
介三郎にいわれて、渋々しぶしぶ、手を出してつぎあったが、それでもなお釈然たる空気には溶けあわなかった。
梅里先生行状記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
勝子はこの狂人のような男と別れて、早く停車場へ入りたい気がしたが、なんだか大変な話と云うのが気にも懸るので、渋々しぶしぶ彼とならんで公園の方へ歩いて行った。
凍るアラベスク (新字新仮名) / 妹尾アキ夫(著)
細君のアルマンは病床をはうともせず常に外出がちで、一人下廻りの女優カトリヌが親切に介抱して居る。モリエエルはれやこれやで気を腐らし脚本「厭世家」に渋渋しぶしぶ筆を着けて居る。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)