“ししく”の漢字の書き方と例文
語句割合
獅子吼100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
父は、そう叫びながら、手近にあるデスクの端を力まかせに二三度打った。瑠璃子には、父が貴族院の演壇で獅子吼ししくする有様が、何処どことなくしのばれた。
真珠夫人 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
おぎんは釈迦が生まれた時、天と地とを指しながら、「天上天下てんじょうてんげ唯我独尊ゆいがどくそん」と獅子吼ししくした事などは信じていない。
おぎん (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
獅子吼ししくしたあとではあり、別に新しい種もないので、誰も口をきく者もなかったのに、一人の十八、九の若僧が出しゃ張って、何う変り栄えもせぬ事を
監獄部屋 (新字新仮名) / 羽志主水(著)