“しきもう”の漢字の書き方と例文
語句割合
色盲100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
また、「いき」は色気のうちに色盲しきもうの灰色を蔵している。色にみつつ色になずまないのが「いき」である。「いき」は色っぽい肯定のうちに黒ずんだ否定をかくしている。
「いき」の構造 (新字新仮名) / 九鬼周造(著)
世の中には色盲しきもうというのがあって、当人は完全な視力を具えているつもりでも、医者から云わせると片輪かたわだそうだが、この御三は声盲せいもうなのだろう。声盲だって片輪に違いない。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
現に十年ほど前英国えいこくで、列車大衝突れっしゃだいしょうとつ大椿事だいちんじをひきおこしたことがあったが、そのときのぶっつけた方の運転士は、色盲しきもうだったことが後に判明して、無期懲役の判決をうけたのが無罪になった。
赤外線男 (新字新仮名) / 海野十三(著)