“しおせんべいや”の漢字の書き方と例文
語句割合
塩煎餅屋100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いちゃんは、これがために滅多めったに表へ出て遊んだ事がない。もっとも近所はあまり上等でない。前に塩煎餅屋しおせんべいやがある。その隣に瓦師かわらしがある。少し先へ行くと下駄げたの歯入と、かけ錠前直じょうまえなおしがある。
永日小品 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
蕎麦屋そばやも荒物屋も、向うの塩煎餅屋しおせんべいや店頭みせさきに孫を膝に載せて坐っている耳の遠いじいさんの姿も、何となくなつかしかった。
新世帯 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
こういうものの並んでいる間に散点してまた実に昔のままの日本を代表する塩煎餅屋しおせんべいやや袋物屋や芸者屋の立派に生存しているのもやはり印画記録の価値が充分にある。
カメラをさげて (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)