“さもじろう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
左母二郎50.0%
左母次郎50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
『八犬伝』の中の左母二郎さもじろうなどという男は、凡庸人物というよりもやや奸悪の方の人物でありますが、まさに馬琴の同時代に沢山生存して居たところの人物でありまして、それらの一種の色男がり
ところで信乃がいよいよ明日は滸我こがへ旅立つという前晩、川狩へ行って蟇六ひきろくの詭計にめられてあぶなく川底へ沈められようとし、左母二郎さもじろうに宝刀を摩替すりかえられようとした神宮川かにはがわというは古名であるか
八犬伝談余 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
覆面、黒裝束、兩刀を少しかんぬきに、強いやうな、弱いやうな、得體の知れない手觸りですが、北條左母次郎さもじろうはもう、相手の見境もありませんでした。
銭形平次捕物控:126 辻斬 (旧字旧仮名) / 野村胡堂(著)
「北条左母次郎さもじろう様。——二十七の無役だ。禄高三千二百石、殿様と言われる御身分だが、腕ができてかんが強くて、人付合いが嫌いで、御近所でも疫病神やくびょうがみのように恐れている」
銭形平次捕物控:126 辻斬 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)