“さとざと”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
郷々66.7%
里々33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
うさんな六波羅武士どもが、郷々さとざと田涸たがれを検見けみにまいったなどと申しながら、それとなく邸内を窺い見つつ、小半日もムダばなしの末、ついさきほど帰ったばかりだ……。
私本太平記:03 みなかみ帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そのほか、新田ノ庄の郷々さとざとに散在していて、ここには居合さなかった大胡おおご額田ぬかだ、一ノ井、細谷、綿打、横瀬、堤などの一族へもこの場からすぐおなじ旨をおびた使いが立って行った。
私本太平記:08 新田帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
この雨気、久しぶりの雨を地にめぐもうぞ。正成はこれより建水分たけみくまり神前みまえに、さっそく、お礼をのべに参る。——また郎党どもは、手分けして、郷々さとざと名主なぬしへ、同慶のよしを、触れ歩け。
私本太平記:03 みなかみ帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「ではそのまま、川下の里々さとざとを見にお廻りなされたのでございましょう」
私本太平記:03 みなかみ帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)