“こんにゃくばん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
蒟蒻版50.0%
蒟蒻板50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
漢学の先生は蒟蒻版こんにゃくばんたたんだり、延ばしたりしてる。山嵐はまだおれの顔をにらめている。会議と云うものが、こんな馬鹿気ばかげたものなら、欠席して昼寝でもしている方がましだ。
坊っちゃん (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
実を云うと、この男の次へでもわろうかと、ひそかに目標めじるしにして来たくらいだ。校長はもうやがて見えるでしょうと、自分の前にあるむらさき袱紗包ふくさづつみをほどいて、蒟蒻版こんにゃくばんのような者を読んでいる。
坊っちゃん (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
けれども試験を受けぬ訳には往かぬから試験前三日といふに哲学のノート(蒟蒻板こんにゃくばんりたる)と手帳一冊とを携へたまま飄然ひょうぜんと下宿を出て向島の木母寺もくぼじへ往た。
墨汁一滴 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)