“こめつつじ”の漢字の書き方と例文
語句割合
米躑躅100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
牛王院山(御殿岩)へは尾根伝いに一時間半で行かれる。日光の女貌にょほう山を小さくしたような山で、岩間には米躑躅こめつつじが多い。枝沢山に続く尾根を西へ辿れば雁峠へ出られる。
秩父の奥山 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
米躑躅こめつつじの類であろう、岩の襞に白い花を綴っているが、下を覗いただけで身顫いして引返した。東寄りの岩壁の間の急峻な空谷を草につかまりながら背向うしろむきにドッと辷り下りる。
黒部川奥の山旅 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
頂上から二十分ばかり黒木の中を北に進むと、尾根が痩せて大きな岩が露出し、木は拗けて丈がひくくなり、黒檜、米栂こめつが米躑躅こめつつじなどが多い。大菩薩連嶺中で最も異彩を放っている場所である。
初旅の大菩薩連嶺 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)