“こまぞう”の漢字の書き方と例文
語句割合
高麗蔵100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
伊勢佐木町の喜楽座へは芝翫しかん高麗蔵こまぞうの一座が、華やかに東京から出開帳にきて開けていた。
寄席 (新字新仮名) / 正岡容(著)
十八九ばかりの書生風の男で、浴帷子ゆかた小倉袴こくらばかまを穿いて、麦藁むぎわら帽子をかぶって来たのを、女中達がのぞいて見て、高麗蔵こまぞうのした「魔風まかぜ恋風」の東吾とうごに似た書生さんだと云って騒いだ。
心中 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
さて高麗蔵こまぞうとてどうだか? 団子だんごは気はあるようだが柄で難かしく、挙げ来れば左団次であろう、あの人が歌舞伎式で成功するとは决していわぬ、新しいもので行ったらばと思うのである。
当今の劇壇をこのままに (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)