“こはるなぎ”の漢字の書き方と例文
語句割合
小春凪100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
れて、近来はそうまでもなかった処に、日の今日は、前刻城寄の町に小火ぼやがあって、煙をうかがいに出たのであるが、折から小春凪こはるなぎの夕晴に、来迎の大上人の足もとに
土屋様の下屋敷の長屋下を御詠歌を唄って、ひょっとして窓から報謝をと首を出す者が又市で有ったら何ういたそうと、八方へまなこを着けて窓下まどしたを歩くと、十月十五日の小春凪こはるなぎあったかいのに
敵討札所の霊験 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
それは冷たかったけれども、小春凪こはるなぎの日の余残なごりに、薄月さえ朧々おぼろおぼろと底の暖いと思ったが、道頓堀で小休みして、やがて太左衛門橋を練込む頃から、真暗まっくらになったのである。
南地心中 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)