“こはくいろ”の漢字の書き方と例文
語句割合
琥珀色100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「これは樽麦酒たるビールだね。おい君樽麦酒の祝杯を一つげようじゃないか」と青年は琥珀色こはくいろの底からき上がるあわをぐいと飲む。
野分 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
女でもああ云ふ顔をしたのは、存外人を食つてゐるものだ。その上色も白い方ぢやない、浅黒いとまでは行かなくつても、琥珀色こはくいろ位な所はあるな。
好色 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
甲斐は箱膳をひきよせ、蓋を盆にして、茶碗を二つ出すと、自在鍵じざいかぎに掛っている茶釜から、琥珀色こはくいろの茶のようなものをんで、一つを周防にすすめた。