“このしたやみ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
木下闇69.6%
樹下闇21.7%
木下暗8.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
嘉吉が気が違いました一件の時から、いい年をしたものまで、黒門を向うの奥へ、木下闇このしたやみのぞきますと、足がすくんで、一寸も前へ出はいたしませぬ。
草迷宮 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
けれども、稚市自身はどうしたことか、両腕をグングン舵機のように廻しながら、おりおり滝人のほうを眺め、ほとんど無我夢中に、前方の樹下闇このしたやみの中に這い込もうとしている。
白蟻 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
上野の音楽会の帰途に、ガスの光が、ほのじろく湿うるんでいる公園の木下暗このしたやみを、ベエトーフェンの『月光曲』を聴いた感激を、語り合いながら、辿たどった秋の一夜の事も思い出した。
真珠夫人 (新字新仮名) / 菊池寛(著)