“このえふ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
近衛府66.7%
五衛府33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
近衛府このえふの有名な芸人の舎人とねりで、よく何かの時には源氏について来る男に今朝も「そのこま」などを歌わせたが
源氏物語:18 松風 (新字新仮名) / 紫式部(著)
そのために左右の近衛府このえふの中将に競技の参加者が多くなり、小弓という定めであったが、大弓の巧者な人も来ていたために、呼び出されてそれらの手合わせもあった。
源氏物語:35 若菜(下) (新字新仮名) / 紫式部(著)
奏楽者も石清水いわしみず賀茂かもの臨時祭に使われる専門家がより整えられたのであるが、ほかから二人加えられたのは近衛府このえふの中で音楽の上手じょうずとして有名になっている人であった。
源氏物語:35 若菜(下) (新字新仮名) / 紫式部(著)
贓贖司あがものつかさ囚獄しゅごく司、五衛府このえふ京職きょうしき、諸国司などの部局が、各構内にわかれ、各〻おのおの、庁舎をかまえて、衣冠の官吏が、それらをつなぐ長い朱塗り青塗りの唐朝風な歩廊を、のんびりと、書類などかかえて
平の将門 (新字新仮名) / 吉川英治(著)