“こじょうし”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
古城址80.0%
古城趾20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
私はこの古城址こじょうしに遊んで、君なぞの思いもよらないような風景を望んだ。それは茂った青葉のかげから、遠く白い山々を望む美しさだ。日本アルプスの谿々たにだにの雪は、ここから白壁を望むように見える。
千曲川のスケッチ (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
古城址こじょうしは大きからねど秋の風
六百五十句 (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
この国は今言うような趣味の材料には、最も豊富な国と言っていい、都鄙とひおしなべて、何か古城趾こじょうしがあるとすればことに妙であるが、其処そこには何等なにらかの意味に於いて、何等なにらかのかいが必ず潜んでいる。
不吉の音と学士会院の鐘 (新字新仮名) / 岩村透(著)