“こししょうじ”の漢字の書き方と例文
語句割合
腰障子100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そこにはきれいな箒目ほうきめを縦横にしるした白砂で埋まった四角な広い庭があり、それをとり囲んで二方にはすっきりとした廊下ろうかの半ば白い腰障子こししょうじが並んでいたのでした。
その公方さま花の御所の御造営にはいらかに珠玉を飾り金銀をちりばめ、そのついえ六十万さしと申し伝えておりますし、また義政公御母君御台所みだいどころの住まいなされる高倉の御所の腰障子こししょうじ
雪の宿り (新字新仮名) / 神西清(著)
それがためかすすけた軒の腰障子こししょうじに、肉太にしたためた酒めし、御肴と云う文字がもっとも劇烈な印象をもって自分の頭に映じて来た。その映じた文字がいまだに消えない。
坑夫 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)