“こころぐみ”の漢字の書き方と例文
語句割合
心組100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
もう一方は又縁談の心組こころぐみで上京している。少時しばらく預かってくれと言って来たのはその為めだ。芳夫さんのお父さんは次期落選保証つきだそうだが、兎に角市会議員という肩書がある。
親鳥子鳥 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
かねて父の往診用の人力車はあったのですが、兄の帰朝のためにとまた一台新調して、出入の車夫には新しい法被はっぴを作って与えました。帰朝の日には新橋しんばしまで迎いに出すという心組こころぐみでした。
鴎外の思い出 (新字新仮名) / 小金井喜美子(著)
「もっと近くへ越しておで。私は出られぬし、ちょいちょい逢いたいから」といわれますし、主人が終生出入する心組こころぐみの大学へも、それほど遠くもないからと、曙町に地所を見附けて移りました。
鴎外の思い出 (新字新仮名) / 小金井喜美子(著)