“こぎつ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
漕付85.7%
漕附14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
大胆にもR市の海岸に在る貸ボート屋のかいを二本盗み出し、左右のクラッチの穴へ二本の手拭を通してかいを結び付け、暗夜を便りにS岬の岩角に漕付こぎつ
S岬西洋婦人絞殺事件 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
文「吉公、可愛相なことをしたの、とうとう死んでしまった、折角骨を折って此処こゝまで漕付こぎつけて、もう一丁もけば国か島かへあがれるものを、一体うしたのか知らん」
後の業平文治 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
そのころはまだ郡司ぐんじ大尉が大川から乗出し、北千島のはてまでも漕附こぎつけた短艇ボート探検熱はまだ忘れられていなかったから、川上の機智はそれに学んだのか
マダム貞奴 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)