“こうがけ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
甲掛88.9%
甲賀家11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
笠に脚絆きゃはん甲掛こうがけ、背に荷物、かいがいしい装い。しかも、それが男ではなくすべて女。数は都合二十名ほど。
大菩薩峠:24 流転の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
道行みちゆきを着てその裾から、甲斐絹の甲掛こうがけを見せている。武家の娘の旅姿で、歩き方なども上品にしている。
神秘昆虫館 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
柳営りゅうえいでは隠密役おんみつやく御法則をふんで、十年御帰府ごきふなき父上を死亡と見なし、権現様以来の甲賀家こうがけも遂に断絶の日が近づきました——
鳴門秘帖:01 上方の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
甲賀家こうがけの一人娘——お千絵様というものに逢っておく方が便宜でもあり、また、蜂須賀家の内情についても、意外な材料を得られぬかぎりもない——というがためである。
鳴門秘帖:01 上方の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)