“こういっぽう”の漢字の書き方と例文

語句	割合
黄一峯	100.0%

黄一峯

何しろそういう妙画を蔵している家ですから、そこへ行けば黄一峯（こういっぽう）の外（ほか）にも、まだいろいろ歴代の墨妙（ぼくみょう）を見ることができるに違いない。

秋山図 (新字新仮名) ／ 芥川竜之介(著)

元宰先生（げんさいせんせい）（董其昌（とうきしょう））が在世中（ざいせいちゅう）のことです。ある年の秋先生は、煙客翁（えんかくおう）と画論をしている内に、ふと翁に、黄一峯（こういっぽう）の秋山図を見たかと尋ねました。

秋山図 (新字新仮名) ／ 芥川竜之介(著)

先生は無造作（むぞうさ）な挨拶（あいさつ）をしてから、黄一峯（こういっぽう）の画（え）に対しました。そうしてしばらくは黙然（もくねん）と、口髭（くちひげ）ばかり噛（か）んでいました。

秋山図 (新字新仮名) ／ 芥川竜之介(著)