“げんきょう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
元兇50.0%
元枵16.7%
玄卿16.7%
玄境16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
おだまりなさい。罪悪の元兇げんきょう。——世の罪悪のみなもとともいえる身をもって、奉行越前守に、左様な言を吐かるるこそ、不遜ふそん千万です。身のほど知らずです。——越前守はここに、捕縄十手を
大岡越前 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
故竹添進一郎氏の『左氏会箋』一四に引かれた銭錡の説に今の牛宿の星群は子宮にあって丑宮にあらず、周の時元枵げんきょうという星が虚宿二星の一たり、枵はこうで鼠は物をへらむなしくする
玄卿げんきょうの邸へ住み込ませようと思う
八ヶ嶽の魔神 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
耳を傾けて数十人、数百人、数千数万人の誠を一度に聴き得たる時にこの崇高の感は始めて無上絶大の玄境げんきょうに入る。——余が将軍を見て流した涼しい涙はこの玄境の反応だろう。
趣味の遺伝 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)