“げっそう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
月叟66.7%
月巣33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
人なみすぐれて、つらだましいの剛気なやつ、月叟げっそう様の前にひきすえて、泥を吐かせたなら、関東方の反間はんかんの機密などが、或はこの者の口から……
宮本武蔵:08 円明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その頃、薙髪ていはつしていたので、伝心月叟げっそうと名乗り、大峰の山伏であるが、祈祷きとうの巻物差しあげたいと云う。
真田幸村 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
「ではやはり、佐渡様でございましたか。申しおくれましたが、わたくしは、このふもとの九度山に住居しておる隠士月叟げっそうの一子、大助めにござります」
宮本武蔵:08 円明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
月叟げっそう伝心——九度山の幸村ゆきむらは、あの時、権之助を一見すると、さすがにすぐ、権之助の人となりを知ってくれた。
宮本武蔵:08 円明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「宗法でござれば天蓋はご免こうむります。これなるは京都寄竹派の普化僧竹枝ふけそうちくしと申す者、またそれがしは同宗の月巣げっそうと呼ぶ者でござります」
剣難女難 (新字新仮名) / 吉川英治(著)