“げたばき”の漢字の書き方と例文
語句割合
下駄穿100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ふたの類と心得て取ってしまったため、直接釜に触れる足の熱さに堪えず、下駄穿げたばきのまま風呂に入って、遂に釜を踏み破る話が『膝栗毛』の一趣向になっているが、この句は湯がぬるくなっているから
古句を観る (新字新仮名) / 柴田宵曲(著)
自炊する浴客が多い。宿では部屋だけでも貸す。それに部屋付のかまどが具えてある。浴客は下駄穿げたばきのまま庭からすぐ楼梯はしごだんを上って、楼上の部屋へ通うことも出来る。
千曲川のスケッチ (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
と菅が言ったが、捨吉はそれを打消して、庭から茶の間の方へ廻って一緒に下駄穿げたばきのまま腰掛けた。
桜の実の熟する時 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)