“けばだ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
毛端立33.3%
毛羽立33.3%
毳立33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ついでながら、切り立ての鋏穴の縁辺は截然せつぜんとして角立かどだっているが、んで拡がった穴の周囲は毛端立けばだってぼやけあるいは捲くれて、多少の手垢てあか脂汗あぶらあせに汚れている。
雑記(Ⅰ) (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
これで紙が全く毛羽立けばだたなくなり、水にも強くなってある程度まで洗濯がききます。これを揉紙もみがみにし柔くしますから、下着などにも用いることが出来て、よく温かさを保ちます。
手仕事の日本 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
そして風の去ると共に、それも何処へともなく消え、その跡の毳立けばだちだけが一めんに残された。
菜穂子 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)