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けいこじゃみせん
ふりがな文庫
“けいこじゃみせん”の漢字の書き方と例文
語句
割合
稽古三味線
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
稽古三味線
(逆引き)
馬喰町の佐野屋の二階から見おろすと、隣りの狭い庭に一本の桃の花が真っ
紅
(
か
)
に濡れて見えた。どこかで
稽古三味線
(
けいこじゃみせん
)
の音が沈んできこえた。
籠釣瓶
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
軒に
雀
(
すずめ
)
の
囀
(
さえず
)
る声。やや遠く
稽古三味線
(
けいこじゃみせん
)
の音。表の方でばたばた掃除をする戸障子の音と共に、
隣
(
となり
)
の屋根に洗濯物でも干しに上るらしい人の
跫音
(
あしおと
)
がする。
つゆのあとさき
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
となりの
長唄
(
ながうた
)
のお師匠さんの家では、日曜日でも
稽古三味線
(
けいこじゃみせん
)
の音がきこえた。来月の
七夕
(
たなばた
)
には何か色紙を書くのだと言って、女中は午後から一生懸命に手習いをしていた。
明治劇談 ランプの下にて
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
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