“ぐたり”の漢字の書き方と例文
語句割合
頽然100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
頽然ぐたりとなると、足の運びも自然とおそくなり、そろりそろりと草履を引摺ひきずりながら、目的あてもなく小迷さまよって行く。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
さすがの猛悪野獣の如きドーブレクも頽然ぐたりと横わっている。グロニャールとルバリュとはたちまち毛布でグルグル巻きにして、その上を細縄で雁字搦がんじがらめに縛り上げてしまった。
水晶の栓 (新字新仮名) / モーリス・ルブラン(著)
半ば聞いて赤熊はまた頽然ぐたりとした。
日本橋 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)