“くまがいがさ”の漢字の書き方と例文
語句割合
熊谷笠100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
面貌おもては深い熊谷笠くまがいがさに隠して唇元くちもとも見せないが、鉄納戸てつなんどの紋服を着た肩幅広く、石織の帯に大鍔の大小を手挟たばさみ、菖蒲革しょうぶがわの足袋に草履がけの音をぬすませ、ひたひたと一巡りしてから
剣難女難 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
後からそれをつけて行った者は軽捷けいしょうな旅いでたちで、まず服装なりのいい武芸者という風采、野袴のばかまを短くはき、熊谷笠くまがいがさをかぶり、腰には長めな大小をさし、それは朱色の自来也鞘じらいやざやであるように見られる。
鳴門秘帖:02 江戸の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)