“くたに”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
九谷81.8%
久谷9.1%
木丹9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
或日室生は遊びに行つた僕に、上品に赤い唐艸からくさの寂びた九谷くたにの鉢を一つくれた。それから熱心にこんなことを云つた。
野人生計事 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
久原のほか久野くの久沢くさわ久谷くたに久土くど久場くば久平くのひら等の地名も、皆同種のものと見て差支えはなかろう。実際この類の地名は山村山地に多いかと思われる。
地名の研究 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
大木の森のような木が深く奥にはあって、田舎いなからしい花垣はながきなどがわざと作られていた。昔の思われる花橘はなたちばな撫子なでしこ薔薇そうび木丹くたになどの草木を植えた中に春秋のものも配してあった。
源氏物語:21 乙女 (新字新仮名) / 紫式部(著)