“きりめい”の漢字の書き方と例文
語句割合
切銘100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
というなあ、無銘の方の小柄こづかには、弦之丞のしるしと聞いた三日月紋の切銘きりめいがあり、もう一腰の新藤五の古いさやには、甲賀世阿弥よあみという細字さいじ沈金彫ちんきんぼりに埋めこんでありました。
鳴門秘帖:05 剣山の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
だが、彼の死後に現われた刀の切銘きりめいには、「長州萩城ニ於テ作ル」としたものや「村田清風先生ノ為ニ鍛ツ」と切った作刀がかなり見られるので、長州に潜伏せんぷくしていた事は、想像に難くない。
山浦清麿 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
一本には、「野分のわけ」と切銘きりめいがあって、下に小さく佐渡平と誌してある。
牢獄の花嫁 (新字新仮名) / 吉川英治(著)