“きりばり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
切張75.0%
切貼25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
俯向うつむいてたたずんでまた御神燈をのぞいた。が、前刻さっきの雨が降込んで閉めたのか、かまちの障子は引いてある。……そこに切張きりばりの紙に目隠しされて、あの女が染次か、と思う、胸がドキドキして、また行過ぎる。
第二菎蒻本 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
私は所定めず切貼きりばりした本堂の古障子ふるしょうじ欄干らんかんの腐った廊下に添うて、凡そ幾十枚と知れず淋しげに立連たちつらなった有様を今もってありありと眼に浮べる。
伝通院 (新字新仮名) / 永井荷風(著)