“きょうく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
恐懼98.3%
驚懼1.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
心配、恐懼きょうく、喜悦、感慨、希望等に悩まされて従来の病体益〻神経の過敏を致し、日来ひごろ睡眠に不足を生じ候次第、愚とも狂とも御笑ひ可被下くださるべく候。
歌よみに与ふる書 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
それでも相手の娘さんがびっくりしたように私の顔をじいっと眺めているのを見ると、私の眼にはやはり恐懼きょうくの色が現われていたに相違なかった。
驚懼きょうくの中にも、彼は咄嗟とっさに思いあたって、叫んだ。「その声は、我が友、李徴子ではないか?」袁傪は李徴と同年に進士の第に登り、友人の少かった李徴にとっては、最も親しい友であった。
山月記 (新字新仮名) / 中島敦(著)