“きゅうべえ”の漢字の書き方と例文
語句割合
久兵衛100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
長浜城の足軽頭あしがるがしら木村大膳きむらだいぜんの手についている足軽で、どういうところから来た名まえか、市脚いちあし久兵衛きゅうべえと名のる男だった。
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
久兵衛きゅうべえもまぐろとなると平均してみっちゃんには及ばない。この一心太助いっしんたすけにして、これはいかなるわけかといささか懐疑の念を抱かざるを得ない。
握り寿司の名人 (新字新仮名) / 北大路魯山人(著)
染め物屋とは言いながら、理解のある義気に富んだ町人として、伊勢屋久兵衛きゅうべえの名は縫助もよく聞いて知っている。
夜明け前:03 第二部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
次が西銀座にすばらしい店舗を持つ「久兵衛きゅうべえ」である。この店の主人は珍しく人物ができていて、寿司屋すしやにしておくのには惜しいくらいの男である。
握り寿司の名人 (新字新仮名) / 北大路魯山人(著)
この中で挙げるとなると、昔、名を成した新富しんとみその弟子の新富支店、久兵衛きゅうべえくだって寿司仙すしせんくらいなものだろう。
握り寿司の名人 (新字新仮名) / 北大路魯山人(著)