“きゅうけつ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:キュウケツ
語句割合
宮闕72.7%
灸穴9.1%
休竭9.1%
泣血9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
とかいっているから、都の変と聞いて、宮闕きゅうけつの安危を案じる面々が、このほかにも各地から、男山八幡の山上へでも集まって、何かの策に出ようとするものらしく思われる。
私本太平記:03 みなかみ帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
なんでも紙撚こよりだったかわらきれだったか忘れたが、それでからだのほうぼうの寸法を計って、それから割り出して灸穴きゅうけつをきめるのであるが、とにかく脊柱せきちゅうのたぶん右側に上から下まで
自由画稿 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
そういうできそこねた灸穴きゅうけつへ火を点ずる時の感覚もちょっと別種のものであった。
自由画稿 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
「作業ノ健康ニヨキハ其休止ト適当ニ交代スルニアリ。精励勉強ノミアリテ逸予休竭きゅうけつナケレバ精神身体共ニ頽廃たいはいスベシ」。
呉秀三先生 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
ほんとうの芸の名人はいくら泣血きゅうけつの苦心をした時も汗一つかいた様子を見せないところにあるというじゃないか、春らしい噺もしやがらないで。考えれば考えるほど私は染丸がイヤになった。
寄席行灯 (新字新仮名) / 正岡容(著)