“きつぜん”の漢字の書き方と例文
語句割合
屹然100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かの駱駝らくだの毛皮を衣、いなごと野蜜を食とし、屹然きつぜんとして道徳の権威と罪の悔い改めとを宣べ伝えていた洗礼者ヨハネがその人であったのです。
軽浮剽逸なる戯作者流を圧倒して、屹然きつぜん思想界に聳立しようりつしたる彼の偉功の如きは、文学史家の大に注目すべきところなるべし。
小娘は釣をする人の持前の、大いなる、動かすべからざる真面目の態度を以て、屹然きつぜんとして立っている。そして魚をはりから脱して、地に投げる。
(新字新仮名) / ペーター・アルテンベルク(著)