“きそくえんえん”の漢字の書き方と例文
語句割合
気息奄々100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一敗またあたわざるの神経衰弱にかかって、気息奄々きそくえんえんとして今や路傍に呻吟しんぎんしつつあるは必然の結果としてまさに起るべき現象でありましょう。
現代日本の開化 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
目の下に黒いあざのごときものが現われ、一瞬間前までの闘志満々たる大統領は、たちまちにして気息奄々きそくえんえんたる瀕死の老翁ろうおうと化し去ったのである。
偉大なる夢 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
どこか打撲傷をうけたらしく、一見したところ気息奄々きそくえんえんとしてゐたが、房一が手拭をとり除いたときに、男はかすかに眼を開けて房一の顔を見た。
医師高間房一氏 (新字旧仮名) / 田畑修一郎(著)