“きくもん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
鞠問85.7%
鞫問14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかれども十月十六日に至り、鞠問きくもん全くおわり、奉行は彼を流罪に当るものとなし、案を具えてこれを老中に致す。大老井伊直弼、「流」字をこうして「死」字とす。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
ある日、逮捕の役人が一人の賊をいて来て、これがすなわち我来也であると申し立てた。すぐに獄屋へ送って鞠問きくもんしたが、彼は我来也でないと言い張るのである。
隷官はその乞児に意味があるだろうと思って、すかさずとらえて庁に帰った。張廷栄は再三これを鞫問きくもんした。それは猴の主人を毒殺した相手の乞児であった。
義猴記 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)