“かりぎ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
借着57.1%
仮衣28.6%
借衣14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そうして、そのでっかちないがくり頭をはずれた枕へ持ちあげ、借着かりぎ寝衣ねまきの前を深く深く合せてやると、そのままぐっすりと眠ってしまって、すぐと河霧かわぎりの白い白い夜あけが来た。
木曾川 (新字新仮名) / 北原白秋(著)
引寄せた椅子の仮衣かりぎの中で、手提てさげをパチリとあけて……品二つ——一度取上げて目でめて——この目が黒い、髪が水々とまた黒い——そして私の手に渡すのが、紫水晶のこうがい
私は、服装に就いて困窮する。そうして奇妙な決心をする。借衣かりぎである。私は、並より少し背が低いほうなので、こういう場合でも、なにかと不便な思いをする。
花燭 (新字新仮名) / 太宰治(著)