“からもの”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
唐物81.8%
唐者9.1%
唐製9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いずれ唐物からものであろうが、師直すら知らないような綺麗きらな織物の袖なし羽織を、桔梗ききょうぼかしの白綾の上へ、すずやかに羽織っていた。
私本太平記:13 黒白帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「殿のお目は真正面に過ぎまする。後宮も世間のうち。抜け目ない唐者からもの商人などは、准后じゅんごうさまといえば、下々しもじも以上にお話もよくわかり、利に賢いお方とれて、うまい商売さえしておりますに」
「おかけなさいまし」と、築山のすそにあるちんの柱を撫で、そこにある唐製からもの陶器床几すえものしょうぎをすすめた。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)