“からぶくろ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
韓袋50.0%
空袋50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それで蚊屋野かやのの東の山にみささぎを作っておほうむりになり、さきに、お父上たちに猟をおすすめ申しあげた、あの韓袋からぶくろの子孫をお墓守はかもりにご任命になりました。
古事記物語 (新字新仮名) / 鈴木三重吉(著)
このさわぎがかたづくとまもなく、ある日、大長谷皇子おおはつせのおうじのところへ、近江おうみ韓袋からぶくろという者が、そちらの蚊屋野かやのというところに、ししやしかがひじょうにたくさんおりますと申し出ました。
古事記物語 (新字新仮名) / 鈴木三重吉(著)
「そのどっさりおりますことと申しますと、群がり集まった足はちょうどすすきの原のすすきのようでございますし、群がったつのは、ちょうど枯木かれきの林のようでございます」と韓袋からぶくろは申しあげました。
古事記物語 (新字新仮名) / 鈴木三重吉(著)
そうしたとき母は従順に父の衣類を壁の釘に掛けたりなんかしていたが、たもとの中からお菓子の空袋からぶくろ蜜柑みかんの皮などを取り出して、うらめしそうに眺めながら言うのだった。