“かみだま”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
紙丸66.7%
紙玉33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
裏面に一ツの栓があって、それを抜くと中は空洞、果然、その中に豆粒大の紙丸かみだまがあった。手早く拡げて見ると、擬う方もなき二十七名が死の連判状!
水晶の栓 (新字新仮名) / モーリス・ルブラン(著)
そう思ったので、その紙丸かみだまひらいてみると、果して中には鉛筆の走書はしりがきでみっしり何か書いてある。五郎はおののく胸を押えながら読んだ——そこには驚くべき文字があった。
劇団「笑う妖魔」 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
そして食堂を出るとすぐ警視庁へ電話をかけ、かねて父の友人としてよく知っている布山刑事課長を呼んで何やら頼んだ後、紙丸かみだまの中に入っていた入場券で劇場の中へ入った。
劇団「笑う妖魔」 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
かりそめながら戦ったわがを十分に洗って、ふところがみ三、四枚でそれをぬぐい、そのまま海へ捨てますと、白い紙玉かみだまたましいででもあるようにふわふわと夕闇の中を流れ去りまして
幻談 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)