“かつらがわ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
桂川95.0%
桂河5.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この人は漁夫に変装して日々桂川かつらがわりをれ、幕府方や会津桑名の動静を探っては天龍寺にある長州軍の屯営とんえいに通知する役を勤めた。
夜明け前:03 第二部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
桂川かつらがわの岸伝いに行くといくらでも咲いていると云うコスモスも時々病室を照らした。コスモスはすべてのうちで最も単簡たんかんでかつ長く持った。
思い出す事など (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
時計が四時を打つと、書生が一枚の名刺を取次とりついできた。それは顧問弁護士の紹介状を持って、私立探偵桂河かつらがわ半十郎が訪ねてきたのだ。
黒襟飾組の魔手 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)