“かずさ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:カズサ
語句割合
上総97.8%
上總2.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ただ北陸では富山県でミヨーシ、関東では上総かずさ房州の方でミヨセというのがやはり粃のことらしく、ミヨサの方が類例は多いのである。
食料名彙 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
上総かずさの九十九里の海浜にて、一夜海上に怪物の現れたることがある。そのときは暗夜であって、提灯ちょうちんを携えなければ歩くことができぬ。
おばけの正体 (新字新仮名) / 井上円了(著)
女護の島と言はれた市ヶ谷の上總かずさ屋に、續け樣に起つた、二つの怪事件、——エロチツクで、殘酷で、無恥で横着な事件は用心棒になつて泊つてゐた八五郎を
八五郎の報告は、上總かずさ屋の家の者には珍らしくなかつたらしく、平次もまた豫期してゐた樣子ですが、兎も角も奇怪至極で、話す八五郎が一番興奮してをります。
女や子供に怪我をさせてはつまらないと思ひまして、帳場にあつた金を五六十兩まとめてやると、上總かずさ屋の身上はこれつきりか、と相變らずニヤリニヤリして居ります。
「その上總かずさ屋の裏に建前があるでせう」