“おくめん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
臆面97.3%
憶面2.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と、ナオミはそれでも私よりは臆面おくめんがなく、ジロジロ見られている中をすうッと済まして通り越して、とあるテーブルへ就きました。
痴人の愛 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
一足飛びに大木戸まで来て、人だかりを突き退けて前へ出て、ちょうど検視の役人が取調べの真最中へ、臆面おくめんもなくかおを突き出して
大菩薩峠:19 小名路の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
しかも敵兵の介抱が急がしいので、其様そんなことあ考へてるひまもなかつたなんぞと、憶面おくめんもなくいふ如きに至つては言語同断ごんごどうだんといはざるを得ん。
海城発電 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
しかも敵兵の介抱が急がしいので、そんなことあ考えてるひまもなかったなんぞと、憶面おくめんもなく謂うごときに至っては言語同断と謂わざるを得ん。
海城発電 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)