“おぎやう”の漢字の書き方と例文
語句割合
御行100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
御行おぎやうの松にふくかぜ音さびて、根岸田甫たんぼ晩稲おくてかりほす頃、あのあたりに森江しづと呼ぶ女あるじの家を、うさんらしき乞食小僧の目にかけつゝ、怪しげなる素振そぶりあるよし
琴の音 (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
その晩、ガラツ八の八五郎が、根岸の百姓町にかゝつたのは亥刻よつ(十時)を少し廻つた頃、御行おぎやうの松の手前を右へ折れて、とある寮の裏口へ、忍ぶ風情に身を寄せました。