“おおわらわ”の漢字の書き方と例文
語句割合
大童100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
……以来、打続いた風ッ吹きで、銀杏のこずえ大童おおわらわに乱れて蓬々おどろおどろしかった、その今夜は、霞に夕化粧で薄あかりにすらりと立つ。
菎蒻本 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
大童おおわらわで、眼は血走って、脇差を振り廻しながら、唐人小路を走る時には、人の悪い南条と、五十嵐との姿は、いつか見えなくなってしまう。
大菩薩峠:26 めいろの巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
満身紅に染んで、小袖も袴も破れに破れ、大童おおわらわに振り乱した髪は、まだらに碧血に染められた顔を半分程も隠して居るのです。
十字架観音 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)