“おおみえ”の漢字の書き方と例文
語句割合
大見得100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
踏段へ足をかけて大見得おおみえをきったのですから、道庵が驚き怖れたのも無理はありません。
大菩薩峠:24 流転の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
胸に慢心まんしんのいっぱいな蛾次郎、天狗てんぐの面をかぶったように、鼻たかだかと大見得おおみえをきった。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
と、三千子は、桃の木のそばで、首をかしげた。一向そんな血醒ちなまぐさい光景でもなく、青竜刀を横に払って大見得おおみえを切っている水牛僧の部が、むしろ間がぬけて滑稽こっけいに見えるくらいであった。
鬼仏洞事件 (新字新仮名) / 海野十三(著)