“おおどころ”の漢字の書き方と例文
語句割合
大所100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
だがそういう領民よりも、すこし大所おおどころの、ずるい富豪などから、お取り立てになっては——、と金奉行が献策した時も信長は
新書太閤記:02 第二分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
元来、大所おおどころは、みんな自宅風呂があるのだが、土一升、金一升の土地に、急にのさばり出したものには、金づくだけではその設備をする場所がないのだ。
医術のほうの手腕うでは大したことはないらしいが、幇間たいこもち的な、辯巧べんこうの達者な男なので、この脇坂山城守をはじめ、こういう大所おおどころを病家に持って、無礼御免に出入りしているのだ。
魔像:新版大岡政談 (新字新仮名) / 林不忘(著)
お店の人の内密食ないしょぐい、そのほかは、夜長の、夜業よなべをしまったあとで時折買うものだと、大問屋町の家庭では下女たちまで、そんなふうに堅気にしこまれていたので、大所おおどころの旦那さんの天ぷらの立食は