“おおでんまちょう”の漢字の書き方と例文
語句割合
大伝馬町100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「幸吉、お前、これから直ぐに大伝馬町おおでんまちょうの勝田さんへ使いに行ってくれ、急ぎの用だから、早く……」
越後屋えちごやと対抗した江戸一流の呉服屋で、呉服の外に、大伝馬町おおでんまちょう金吹町かなぶきちょうなどに唐物屋とうぶつや、米屋、金物屋などの店を持ち、今の百貨店デパートを幾つにも割ったような豪勢な商売をしている店でした。
前だれがけに角帯をしめた日本橋大伝馬町おおでんまちょうへんの大店おおだなの若者か、芝居の替り目ごとに新番付を配りに来る芝居茶屋の若い衆か、近くの河岸かしに住む町家のおかみさんや娘などの人たちでした。
力餅 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)